ハウスシェアで子育て応援 シングルマザーの需要捉え
区内で不動産業を営む経営者によると、ここ数年、仕事と育児の両立に励むシングルマザー同士が住居を共同利用する「ハウスシェア」に注目が集まりつつある。幼い子を持つ独身女性の需要に応えようと、区内には従来の物件だけでなく、近隣に小児科医院や保育園があるハウスシェア向け住居も登場している。
大人数での共同生活を通じ、母親だけでなく入居世帯の子ども同士の連帯感も深まると期待されており、児童らが一人で食事をする「孤食」を防ぐコミュニティーの形成にもつながるとみられている。
同経営者によると、近年、子育て中の30代独身女性の来店者が少なくない。このうち、特に派遣社員やパートタイマーなど非正社員として働くシングルマザーは、賃貸物件を借りる際の入居審査を通過できない場合が多く、物件探しが困難になることがあるという。
勤務時間中の保育や収入面の不安など、共通の悩みを抱える母親たちが快適に暮らせる住環境を実現しようと、区内の不動産業者の中には「子育て応援型」の物件紹介に乗り出す企業が登場。育児に励む独身女性世帯向けに、入居者同士がリビング、風呂、トイレ、キッチンなどを共同使用するシェアハウスの入居説明会を近く開催し、複数の世帯が相互に支え合いながら暮らすライフスタイルを提案している。
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11月22日
11月15日