市内各駅周辺 自転車放置 溝口が最多 平日16時、休日12時台で
川崎市は11月末、今年6月に実施した市内鉄道駅周辺の自転車等の利用実態調査の結果を発表した。周辺が自転車等放置禁止区域に指定されている駅では、平日午後4時台と休日午後0時台で溝口駅の放置台数が最多となった。
調査は市内54の鉄道駅と、市民の利用が多い矢向、鶴川両駅周辺を対象に自転車等(自転車、原動機付自転車、自動二輪車)の利用実態を把握するために毎年行われている。
調査はいずれも雨天時以外の6月の平日午前9時台、午後4時台、休日同0時台、同4時台と各駅周辺で4回実施された。前年度に平日午後4時台、今年度はさらに休日の調査が追加された。調査範囲は内閣府の隔年調査や慣例により、放置禁止区域指定駅周辺では駅から半径500m、その他の駅では同300m。
平日午前9時台の駅周辺の自転車等利用台数(駐輪場利用台数+放置台数)は、全調査駅合計6万4087台、放置自転車等の台数は7464台で、いずれも過去10年間で最少。利用台数に占める放置台数の割合約12%も過去10年間で最も少なくなった。市では、放置減少に向けた啓発活動に一定の効果が出ていることに加え、今年4月の駐輪場利用料金の改定が影響していると分析する。
計4回の調査のうち、2回で溝口駅周辺への放置台数が最多。平日午後4時台では、利用台数6592台に対し放置台数は1127台。放置の割合は約17%となり、全駅計の約12%を上回った。
放置率高い休日
初めて行われた休日午後0時台の溝口駅周辺調査では、利用台数3775台に対し放置台数は1083台。放置割合は約29%と高い数値となった。平日と休日の比較について、市では「分析はこれから」としているが、昼間の買い物客等の利用動向が影響している可能性を示した。
なお、市は溝口駅周辺で、平日午前7時から午後6時までが延べ7人、土・日曜日の午前8時から午後6時までは延べ13人体制で自転車利用者らに、駐輪場への誘導や放置禁止の呼びかけを行っている。
新地「早期に禁止区域へ」
一方、平日午前9時台の放置台数が814台で最多となった二子新地駅。午後4時が917台で4番目、休日午後4時が682台で5番目に多かった。
二子新地駅周辺では、狭隘な駅前道路への放置自転車が懸案にもなっており、近隣住民からは放置禁止区域への指定を望む声が上がっている。現在、市でも鉄道会社に駐輪場の設置を依頼するなどの対策を練っており、市担当者は「早期に禁止区域に指定したい」と話している。
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12月13日