意見広告 未来に投資する社会の実現を 前川崎市議会議員 ほりぞえ健(けん)
「日本全体では人口が減り始めているけれど、川崎市では増えているようだし、まだ大丈夫」と考えている方も決して少なくないと思います。しかし実際には、川崎市においてすら厳しい現実が進行しつつあります。
過去10年間で、川崎市の人口は確かに1割以上増えました。ところが市の予算額は、この間ほとんど横ばいから微増にとどまっています。つまり、市民一人当たりの予算額は、すでに減り始めていることになります。
他方で、福祉予算である民生費を見ると、この10年間で5割以上も増えてきました。75歳以上のお年寄りの数は、今後10年でさらに約4割増えると予測されています。また、少子化傾向もあまりに急速に進みつつあり、それに歯止めをかけるためにも子育て支援策の強化が必要です。
市民一人当たりの予算は年々減り始めている中で公的サービスは量の面でも質の面でも充実させることが求められており、この相反する問題にどう取り組んでいくのかが問われています。
すべての市民が生涯にわたって安心して住み続けることができる川崎市の実現は「できれば達成したい」という目標ではなく「必ず達成しなければならない」課題であると私は思います。そのためには、まずは厳しい現実を直視することが必要です。川崎市がどうなっており、そして私たちの努力でどうなりうるのか。
問題を先送りすることで未来を食い潰すのではなく、未来に投資する社会を実現することは、今に生きる私たち大人の責務ではないでしょうか。
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11月15日