川崎市議会議員選挙の告示日(4月3日)まで1カ月を切った。本紙の調べによると、定数9の高津区は現職7人、前職1人、新人7人の計15人が立候補の意志を表明しており、前回選挙を大幅に上回る情勢となっている(3月9日現在)。宮前区と分区した1982年以降で最多タイの人数だ。投開票は4月12日。
4月3日告示、12日投開票で実施される川崎市議会議員選挙。高津区は前回2011年の選挙より4人上回る15人が立候補を予定している。3日の立候補予定者説明会にも15陣営が顔を見せた。
このまま15人が出馬すれば、高津区と宮前区の分区以降の選挙で最多だった99年と並ぶ。
今回、現職議員で引退を表明しているのは、猪股美恵氏(無所属・当選6回)と岡村テル子氏(公明党・当選3回)の2人。ほかの7人は再選をめざす。
一方で、前職1人が返り咲きを図り、新人7人が初当選を狙う。
各陣営の声
立候補予定者15人に重点政策を聞いた(掲載順は、現職=当選回数・五十音、前職、新人=五十音)。
後藤晶一(ごとうしょういち)氏(公明党・当選5回)「安心して暮らす為、医療、介護の地域包括ケアシステムの構築、見守りネットワークの拡充等」
石田和子(いしだかずこ)氏(共産党・当選4回)「所得制限なしで中学卒業まで医療費無料。認可保育所の増設。私立幼稚園の保育料補助増額」
大島明(おおしまあきら)氏(自民党・当選4回)「自然災害や街の安心・安全に取り組んでいきたい。特に防犯カメラ普及に取り組んでいく」
粕谷葉子(かすやようこ)氏(無所属・当選4回)「自宅介護のために地域包括センターの強化を図るなど地域で見守る体制を整備」
青木功雄(あおきのりお)氏(自民党・当選2回)「女性が社会で活躍できるよう保育園の質と量の確保。幼児教育を平等に受けられる制度づくり」
岩隈千尋(いわくまちひろ)氏(民主党・当選2回)「『人づくりこそ街づくり』を基本に、公教育の充実と人材育成。大人から子どもまで学ぶ街に」
小川顕正(おがわあきのぶ)氏(無所属・当選1回)「学習塾に通わなくても学校でちゃんと学力が身に付く『習熟度別授業』など」
堀添(ほりぞえ)健氏(民主党・前職)「全市一律の行政運営から、地域ごとの特徴や市民ニーズの違いに的確に対応できる市政への転換」
今橋大輝(いまはしだいき)氏(無所属・新人)「長時間労働、サービス残業、非正規雇用等の実態調査。若年層、母子家庭向けの就労支援窓口開設」
齋藤伸志(さいとうしんじ)氏(自民党・新人)「経済対策を更に細部に行き渡るように中小企業、小規模事業所などが元気になる政策の実施」
根岸幸一(ねぎしこういち)氏(無所属・新人)「民間の力を最大限生かせるように、前例主義を廃止し、行政の分かりやすさとスピードアップ」
春孝明(はるたかあき)氏(公明党・新人)「地域の行政・医療・介護など地域住民で高齢者を見守る川崎らしい地域包括ケアシステムの構築」
三浦由里子(みうらゆりこ)氏(神奈川ネットワーク運動・新人)「子育ての孤立や虐待防止と多様な働き方のニーズに応じる保育を身近に展開」
宗田裕之(むねたひろゆき)氏(共産党・新人)「川崎市の財政力は大都市でトップなのに福祉を削り無駄な大型開発に使っている。この市政を正す」
柳瀬吉助(やなせきちすけ)氏(維新の党・新人)「子供にツケをまわさない財政運営のため身を切る改革、既得権を打破した住民のための改革実施」
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