地元主婦たちが始めた「ぬいぐるみのあゆ」への絵付けワークショップ「1000匹の『あゆ』プロジェクト」が3月6日、大山街道フェスタで1000匹に達成した。絵付け体験を通じ、地域交流のきっかけや、地元への愛着を深めてもらおうと始めて3年。制作したあゆの一部は現在、大山街道ふるさと館に展示されている。
このプロジェクトは、「大山街道アクションフォーラム」の取り組みとして、地元の主婦を中心に2012年に始まった。「大山街道は相模川の鮎を運ぶメインルートだった」という歴史から約20cmのあゆのぬいぐるみに、自由に絵付けを行う。現在は、小寺恵美さん、高橋啓子さん、小林しのぶさんが中心となり、絵付け体験を開催している。
「カラフルな色は気分があがる。誰が色付けしてもいい感じになるところが魅力」と小林さん。初回は絵付けをしたあゆを持ち帰りにしたが、塗料を乾かすために、吊るされているあゆを見て「たくさんのあゆをつなげばステキになるのではないかと思った」という。13年から本格的に「1000匹のあゆプロジェクト」を始動。大山街道フェスタのほか、二子玉川商店街、二ヶ領せせらぎ館(多摩区)などで絵付け体験を開催し、あゆを増やしていった。塗料は、地元の業者から、色付け前のぬいぐるみは、地域住民に制作の協力を得ている。
小寺さんは「あゆを架け橋に地域の交流が広がれば」、小林さんは「参加した人が地域で『あゆ描いたな』って記憶に残れば嬉しい」と話す。1000匹のあゆは「街の中で活躍できる場を検討中」。現在は大山街道ふるさと館、5月上旬から区役所に展示する。
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