高津区長に就任した 山田 祥司さん 麻生区在住 57歳
理系スポーツマン区長
○…4月1日付けで高津区長に就任。本庁で働く機会が多く、前職は総合企画局で自治推進部長を務めた。市の基本構想や総合計画などに携わり、地域の課題解決に向けて取り組んできた。「区長として、その課題解決のための策を現場で実践していきたい」と抱負を述べる。これまで区民サービス部長として高津区役所に勤務したこともあり、「高津区は大山街道、二子の渡しなど歴史と伝統がある。街道から育ってきた人のつながりが深いまち」と高津区の印象を語る。
○…麻生区生まれ、麻生区育ち。叔母が高津区の諏訪に住んでおり、多摩川の花火大会にも足を運んだ。高校は野球の名門で知られる東海大相模に進学。読売巨人軍の前監督である原辰徳さんと同級生だった。数学が好きで、大学は理学部情報数理学科を選択。コンピューターやソフトウェアについて学ぶが、就職先に選んだのは川崎市役所。「同級生と比べて能力がなかったから」というが、父親が町会長だったこともあり「地域」が身近な環境だった。新聞を読むのは地域欄から。子ども会では野球のコーチを務めたことも。市役所の門を叩いたのも当然なのかもしれない。皮肉にも市役所での配属先は電算室というパソコンのシステムを扱う部署。「やりたくなかったのに」と当時を振り返り苦笑いをする。
○…体を動かすのが趣味。小学校、中学校は野球で汗を流した。30代のころスキーに夢中になり、準1級の指導員の資格も取得した。当時は10週連続でゲレンデに通うほどのめり込んだ。スキーのトレーニングだったランニングは、いつかフルマラソンを走るほどに。今でも42・195Kmを走る健脚を誇る。
○…「義」という文字が好きという。「『正しいこと』『人のため』と勝手に解釈している」。この「義」を掲げ、高津区政の舵を切る新区長。柔らかく優しい笑顔が印象的だ。妻、息子、娘の4人家族。
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