仮称等々力大橋 景観と安定性考慮 世田谷区で説明会
中原区宮内1丁目と世田谷区玉堤2丁目をつなぐ「等々力大橋(仮称)」が景観と安定性を考慮した珍しい構造になる事が分かった。3月28日、世田谷区の小学校で行われた説明会で工事を主導する都の担当者が明らかにした。
今回の説明会で発表された等々力大橋は、概要によると橋の長さは約390m。景観を考慮し、橋脚3本と橋台2本の少ない土台となっている。また、安定性に関しては橋桁と鋼ケーブルの2つで橋を形成する特殊な構造になっている。担当者によると「一級河川の多摩川では景観に配慮する必要があり最低限の柱しか組めない。強度や安定性を工夫する必要がある」と話す。
施工は東京都が担当し管理を川崎市が担う予定。架橋に向けてのスケジュールは、測量を今年6月から始め、11月には機材などを運ぶ搬入路を整備。17年から22年にかけて、5回に分けて橋脚と橋台の工事を行う予定。なお工事は多摩川の水量の少ない11月〜5月の間のみとし、その後、道路を整備して、概ね25年度頃までの完成を目指す。東京都の職員は「東京都では1946年から計画していた。都民にとっては『やっと』という思い。早く完成し地元の財産になってほしいという声がある」と話す。
管理を行う川崎市建設緑政局の担当者は「事業費など具体的な部分を詰めていくため秋頃を目途に東京都と協定を結ぶ。工事に入る前には川崎側でも説明会を開きたい」という。
川崎市では等々力大橋を当初は15年度内に着工し20年内の完成を目指してきたものの、昨年末に着工の先延ばしを発表している。また用地取得が進んでいないことも報告。川崎市建設緑政局は「遅れているが橋が出来れば間違いなく周辺の渋滞が緩和し利便性が出てくる。着実に進めていきたい」としている。
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12月20日