川崎市地球温暖化防止活動推進センターは9月10日(日)に同センターに所属する松下隼士さん(34)による「南極の生活」と題した講演会を高津市民館で開催する。松下さんは2013年11月から14年3月の夏隊員と14年12月から16年3月の越冬隊員の計約2年間を南極で過ごした経験を持つ。
松下さんは以前、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)で研究観測の技術員を務めていた。ここでは大気中の二酸化炭素量を観測するなどし、これが地球温暖化など環境問題に興味を持つきっかけになったという。
しかし13年度の南極地域観測隊夏隊の公募を見つけた時、「見たことのないものを見たい」と好奇心が湧き立ち、応募。選考に見事合格した。
限られた資源での生活
南極での経験で印象に残っているのは、オーロラの美しさや、ペンギンの様々な表情で、「自然の素晴らしさを感じた」と松下さんは話す。一方、暮らしで実感したのは資源の有限性だった。基地に食料や燃料などの物資が届くのは年1回で、ゴミも出せない。いつしか限られたもので楽しむことを覚え、正月にはドラム缶で除夜の鐘を作った。そんな生活を松下さんは「究極のエコ生活」と呼ぶ。
松下さんは「講演では自然の素晴らしさだけでなく、資源の大切さも伝えたい」と話す。講演は10時30分から12時。入場無料。申込み先着40人は来館またはウェブ(www.cckawasaki.jp/kwccca)にて受付中。問い合わせは同センター【電話】044・813・1313へ。
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