久本地域の3つの大規模マンションの住民たちが6月26日(日)、防災意識を高めようと合同で「炊き出しフェス」をパークシティ溝の口で開催する。主催は住民で構成されるご近所マンションイベント実行委員会(山本美賢実行委員長)。マンション間の交流や連携を図ろうと今年から合同イベントを開いている。
26日に防災イベント
炊き出しフェスでは、備蓄品を使った料理教室、溝口地域の段ボール製ジオラマを使った防災ワークショップ、ライブや近隣飲食店による模擬店も出店する。 さらに、熊本地震で被災した益城町の広安西小学校のPTA会長が来訪し、被災体験や状況について語る。実行委員長の山本美賢さんは「訓練ではなく、『フェス』なので楽しんでもらいたい。参加したら防災知識が身についていた、というイベントになれば」と意気込みを語る。
主催する「ご近所マンションイベント実行委員会」は、ザ・タワー&パークス田園都市溝の口(久本3丁目・以下タワー)、パークシティ溝の口(同・以下パーク)、メイフェアパークス溝の口(久本2丁目・以下メイフェア)の住民を中心に16人で構成。各マンション自治会の理解も得ている。
以前からマンション間で祭りの機材の貸し借りをしていたが、連携の機運が高まったのは14年頃から。パークの秋祭りで各マンションの自治会長や管理組合理事が参加するパネルディスカッションを実施したことで、各マンションが抱える課題や強みを共有した。
パークは世帯主60歳以上が8割、少子高齢化が進むが、大規模修繕や組織運営の知識や経験がある。メイフェアは40〜50代の働き盛り世代が中心で忙しい世帯が多いが実行力や勢いがある。タワーは20〜30代の子育て世帯が多く、子どもは多いが、自治会や防災などのノウハウがあまりない。
「それぞれのマンションが交流すれば、抱える課題の解決が早い」と山本さん。今年2月には初の合同でイベントとして餅つき大会を開催した。
3マンションの総戸数は約2300戸。久本地域(1丁目〜3丁目)の世帯数の4割を占める。山本さんは「4割が動けば街が変わってくる。関わるマンションや地域住民の方が増えれば増えるほど、課題解決力は高まる。参加したい、主催者側にまわりたいという方を増やしていきたい」と話す。
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