多摩区の住民意識 「定住意向」最下位に 市民アンケートの結果
川崎市は15日、10年度第2回かわさき市民アンケートの調査結果を発表した。多摩区の住民は市内で最も定住意向が低く、市外へ移りたいと思っている人が最も多いことが分かった。
調査は川崎市が市政運営や政策立案の参考資料とするために毎年2回実施している。今回は昨年10月から11月にかけて郵送で調査を実施し、1580件の回答をまとめた。
アンケートでは定住状況や生活環境の満足度を調査した。「居住年数」を区別にみると、居住年数が20年以上の長期居住者が最も多かったのは40・0%の幸区で、次いで39・2%の多摩区だった。最も少なかったのは26・0%の中原区。全市では33・8%だった。
これからも住み続けたいという「定住意向」を区別にみると、多摩区は62・6%で市内で最も低かった。最も高かったのは73・5%の幸区で、次いで72・5%の中原区だった。「できれば市外へ移りたい」と答えた人も多摩区が14・0%で最も多かった。
調査では「生活環境の満足度」も項目別にまとめた。「買い物の便利さ」と「通勤・通学の便利さ」に関する満足度が高く、「満足している」「まあ満足している」と答えた人を合わせると70・5%で最も多かった。満足度が低かったのは「風紀上、防犯上の安心感」(50・2%)、「休日、夜間などの救急医療体制の充実」(43・2%)、「空気や川、海のきれいさ」(47・1%)だった。
市内の公共施設や商業施設の利用率についても調べた。市内の施設で最も高いのは「図書館の利用」(59・8%)。次いで「レストランでの飲食」(56・4%)、「観劇や映画鑑賞」(45・2%)が続いた。利用率が低かったのは「遊園地や動物園等のレジャーでの行楽」(6・4%)、「美術館・博物館の利用」(4・2%)だった。
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12月6日