あぶれた男性救う「萌え市場」 「もしドラ」作者の岩崎夏海さん講演
話題の本『もし野球部のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の著者である岩崎夏海さんが10日、日本女子大学で講演会を行った。テーマは「なぜ今ドラッカーが求められるのか」。学生や近隣住民ら約230人が参加し、熱心に耳を傾けていた。
岩崎さんは「なぜ今マネジメントが求められているか、その答えは世の中が世知辛いからだ」として、「就職難や不景気、結婚難、恋愛難が続く中で女性は生きづらくなっている。現状を正しく把握して分析、それからアプローチの方法を考えるのがマネジメント」と語っていた。
「萌え市場」についても言及し、現在のオタク文化を「恋愛にあぶれた男性を救うために生まれた市場だ」と話すと会場に笑いが起きた。「婚活」が生まれた要因を「2006年くらいから男性と女性の数が逆転し、女性が強くなり男性を選ぶようになった。男性は二次元に走りますます結婚難に。今は結婚したい人の9割が女性」と説明すると会場からは感嘆の声が漏れていた。
岩崎さんは「ゆとり世代の学生にとっては逆境の時代。ますます格差が生まれてくるだろう。でもこの逆境の中だからこそ素敵な女性になれるはずだ」と熱いメッセージを贈っていた。
聴講していた日本女子大学の学生らは「時代を読み解くということに関心を持った。過去が現在につながっていることに気づいた」「マネジメントが就職活動につながるとは思いもしなかった。とても刺激的な講演だった」と話していた。
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12月20日