被災した主婦812人の体験談をまとめた子連れ防災手帖を出版したMAMA―PLUG代表 ロー 紀子さん 登戸在住
主婦の活躍の場ひろげたい
○…川崎市を中心に活動する子育て支援組織「MAMA-PLUG」の代表。今月、東日本大震災の支援活動などで出会った被災した主婦812人の体験談をまとめた『子連れ防災手帖』を出版した。幼い子どもを抱えての避難術や避難所生活の苦労話など実体験でしかわからない貴重な声がつづられている。「被災したママたちのリアルな話だからこそ、家族や友人を災害から守るためのエッセンスが詰まっている」
○…2009年に同グループを設立。被災した女性たちが手作りした『トートバッグ』や子どもも安心して使える『お弁当箱』、偏食を改善させる『レシピ本』など女性ならではのアイデアを活かし様々な商品を生み出している。夢は、子育て女性が働きやすい社会づくり。「小さな子どもがいてもキャリアの妨げにならない。色々な人たちと繋がることでその可能性を広げたい」と目を輝かせる。
○…大分市生まれ。野山をかける活発な少女だった。中学では吹奏楽に夢中になり、「音楽は瞬間的な芸術と言われるけど、ハーモニーがはまった時の感動は一生心にのこっています」と話す。20代には内閣府主催の世界青年交流事業である世界青年の船に参加。12ヵ国の青年たちと生活を共にし、異文化に触れた。その後、香港で日本語紙の記者として「異国の地にきた日本人がどうしたら楽しめるか」と精を出した。
○…香港で出会った夫と4歳になる娘の愛琳ちゃんの3人家族。夫は海外出張が多くスカイプで愛娘と連絡を取ることが楽しみだといい、「最近は娘が出ず、後姿しか映せない時があって少し可哀想」と苦笑い。そんな娘は最近ビジネスデビュー。出版した本のモデルや子どもらしい企画でママをサポートしている。「企画書がないと思ったら、娘がおもちゃ箱に入れて保管していた。一緒に働いているつもりなんでしょうね。怒るに怒れないですよね」と子育てと両立する日々だ。
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
12月20日