多摩区役所道路公園センターは1日、稲田公園(菅稲田堤2の9の1)の駐車場を有料化する方針を発表した。3月1日から駐車区画を設定しゲートを設置する。適正利用を求める地元の要望がある一方、突然の有料化の発表に利用者からは戸惑う声も挙がっている。
稲田公園は1971(昭和46)年に川崎市が開設。少年野球場や児童プール、せせらぎがあり、これまで駐車場は午前9時から午後5時まで無料開放してきた。区画が明確でない部分もあり、最大40台以上収容できる。夏のプールシーズンや少年野球大会の開催時には周辺の道路が渋滞することもあったという。
同センターによると、将来的に公園全体の整備計画があり、有料化は公園利用者に適正に駐車してもらうためとしている。現状では深夜まで駐車するケースや、公園利用以外の目的と思われる人が駐車するケースがあり、近隣住民から問題視する声があった。ゴミが不法投棄されることもあったという。
有料化に伴い、舗装部分を拡大し、区画を設ける。駐車可能台数は25台。午前5時から午後10時まで入庫でき、出庫は24時間可能とする。料金は2時間まで400円。以降は30分ごとに50円。運営は川崎市公園緑化協会の予定。
利用者「なんで今さら」
今回の有料化計画は、同センターが昨年11月に初めて、多摩区町会連合会と地元選出議員に対して説明を行ったという。市民には1月1日発行の市政だより多摩区版で発表し、多摩区役所のホームページや公園前の掲示板などで情報公開した。ただ、市民からの意見を求めるパブリックコメントは実施していない。
子ども連れで訪れた区内在住の夫婦は「(取材を受けて)初めて知った。昔からある公園なので『なんで今さら』という気持ち。別の地域に住む友人は来なくなるだろう。トイレや遊具が古いので有料化するならきれいにしてほしい」と話した。
近隣に住む女性は「不法投棄の件は聞いたこともないし、話題になったこともない。これまで不正駐車で迷惑を受けたことはない」という。また別の近隣住民は「プール利用者による夏場の渋滞の対策をしてほしいが、有料化にするほどのことではないと思う」と話していた。
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