川崎市北部で最大規模ともいわれ、県外から訪れる人もいるという「すげフリーマーケット」。先月23日、西菅公園一帯で最後の開催となり、25年続いた歴史に幕を閉じた。
「福祉応援」をテーマに毎年11月23日の祝日に開催され、今年は約270店舗が参加した。営利目的の企業や業者が入らない手作りのフリーマーケットとして長年地域に愛されてきたイベントで、1区画1000円の出店費は第1回目の開催から変わらないままで継続してきた。必要経費以外は地域の障害者支援施設のほか、東日本大震災などその年の状況に応じて寄付先を選定。これまでに集まった募金額は累計約470万円に上るという。
始まりは25年前、菅町会の厚生部長だった櫛引教一さん(66)が、川崎市が始める資源ごみ分別を周知するためのイベントとして企画したのがきっかけ。地域交流や福祉応援なども目的に掲げ、金丸繁吉さん(75)と故・原島義隆さんの3人が発起人となり、第1回目は菅町会主催で開催し、約80件の店舗が集まった。回数を重ねるうちに実行委員会形式となり、メンバーはボランティアで運営してきた。近年、高齢化が目立つようになり、一度区切りをつけることになった。
櫛引さんは「ここまで続いたのは皆様のおかげ。継続してくれという要望も多く、実行委員会が新しく立ち上がれば、元メンバーとしてサポートしたい気持ちはある」と話している。
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