区内にキャンパスのある専修大学、明治大学、日本女子大学と区による「多摩区・3大学連携協議会」が3月24日、今年度の活動報告会を区総合庁舎で開催。各大学の教員、学生が1年間の成果や課題を発表し、次年度に向けた展望、それぞれの思いを共有した。
当日は大学関係者や区職員、地域住民ら約40人が参加。専修大学経済学部の遠山浩教授、明治大学農学部の倉本宣教授と学生、日本女子大学人間社会学部の久東光代准教授ら教員と学生が報告した。
専修は地元情報のチラシが閲覧できるウェブサイト「マグネット多摩」、地域通貨「たま」について、その普及や活用に向けた取り組みを発表。学生グループによる議論やヒアリング調査の成果が紹介された。
明治は生田キャンパス周辺の自然や地形、そこに生息する植物などに着目。生物多様性についての情報発信を目指した研究や調査、分析結果を発表した。
日本女子は学生有志団体「サクラボ」のメンバーが中心で発表。区の取り組み「ピクニックタウン多摩区」をテーマに、生田緑地と西生田キャンパスを舞台に取り組んだ商品開発やイベント企画について紹介した。ピクニックタウン多摩区に関する学内での学生意識調査や、地域コラボ商品「選べる米(マイ)バーガー」の試作から販売への道のりにも触れ、課題を浮き彫りにした。
「サクラボ」メンバーで発表者の一人、人間社会学部2年の曽我美咲さん(20)は「普段は見えない他大学の活動内容を知る貴重な機会になった」と手応えを話し、「自分たちの活動をもっと多くの人に知ってもらえるように、広報とメンバー集めにも力を入れていきたい」と展望を語った。
多摩区・3大学連携協議会は、2005年12月に区内3大学と川崎市(多摩区)が協定を結び、発足した組織。各大学の人材、資源を活用した地域活性化や課題解決を進めており、インターンシップや区民まつりへの参加、3大学の学生による毎年恒例のコンサートなどを企画、開催している。
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