意見広告・議会報告
市政報告 ごみ保管灰、処分開始へ 川崎市議会議員 自民党 ひろた健一
2017年度がスタートし、私は環境局、港湾局、上下水道局、交通局を所管している環境委員会に配属されました。今回は、先月末に行われた同委員会で報告があった「ごみ保管灰の安全な処分等に向けた取組について」お話ししたいと思います。
今月から川崎区の湾岸部にあるごみ焼却施設「浮島処理センター」で放射性物質対策のために工事が実施され、9月ごろからは、これまでコンテナで保管していた東日本大震災直後の飛灰を使って試験的に埋め立てを実施していきます。震災後6年間保管してきた灰を埋め立てへと処分を開始することになります。
安全性の確保最優先に
2011年当時、東日本大震災において発生した福島第一原発事故の影響で、川崎市のごみから最大1キログラムあたり2530ベクレルの放射性物質が検出されたため、埋め立てを中止。ごみ保管灰として川崎区浮島地区へ一時保管していました。
また、この保管灰とは別に、2013年4月以降に発生した飛灰には「ゼオライト」を混ぜて放射性セシウムを吸着させる新しい処理法を使って同時期から開始していました。
保管していたのは、2011年7月から13年8月までに発生した飛灰(ごみ焼却の過程で発生するすすなどの微粒子)約2万1000トン。一部固形化した状態のまま保管されており、先月には平均して1キログラム当たり320ベクレルまで放射性物質濃度が下がりました。
しかし、埋め立ての条件は1キログラム当たり100ベクレル以下が求められます。このため市は、昨年度に新しい灰と混ぜる実証実験を実施し、約63ベクレルを確認したため、安全な基準を満たしたとして今回、2017年から保管灰の埋め立てを開始することにしたということです。
ここで最も気になるのは、安全性の確保です。市環境局によると、基準値を確認し「安全性を確認しつつ、適宜適切にゼオライト添加量を調整する」としています。埋め立てした海が汚染されてしまっては意味がありません。私たちにできることは、何とかして処理しなければならない汚染物の安全性の確保をしっかりとチェックしていくことです。
6月から川崎市議会定例会が始まります。しっかりと対応していきます。
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12月20日