皆で考え、失敗から学ぶ料理教室――。登戸のレストラン「カルペディエム」料理長の菊池猛さんが、知的障害者らの通所施設「はぐるま共同作業所」(菅馬場)で利用者を対象にした料理教室に取り組んでいる。
パン等の生産・販売を行う同所がより高品質な新商品の開発を目指す中で、今年の4月に始まった料理教室。これまでも地域の催しに出品するための商品開発に協力するなど関わりのあった菊池さんが、「仲間(利用者)の仕事がより良いものになるお手伝いとして何かできれば」と、月に1度、調理の指導を行っている。
今月13日に行われた6回目の教室には利用者7人と同所職員に加え、日本女子大学の社会福祉学科の学生7人も参加した。この日はマカロンとマドレーヌをレシピにならって調理。進め方に苦慮する学生に対し、菊池さんは「仲間が上手く作業できるようにサポートするのが皆さんの仕事」とアドバイスした。同大教員の黒岩亮子さんは「学生が実際に福祉の現場を知ることができる良い機会」と話していた。
菊池さんは「料理教室は失敗の連続。皆で考え共同作業することを通じて、職員と仲間たちの関係を見直したり、この場を経験した学生が良い人材になってくれたら」と思いを語った。
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