水球チームの中学生日本一を決める全国大会で今春、22年ぶりの頂点に輝いた川崎市内のチーム「コンバット」。カワサキスイミングクラブ(高津区)を母体にする同チームは、8月の全国大会を見据え、新体制で始動している。
チームの指揮官は、同クラブ社員で市立稲田中学校(宿河原)出身の加藤健太監督(30)=人物風土記で紹介=が約8年にわたり務める。3月の全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会の優勝メンバー14人のうち、4人は稲中生。その一人で、大会優秀選手に名を連ね、現在は県立多摩高校(宿河原)1年の角野吾生君(15)=長尾在住=は今も平日は同クラブに通い、チーム練習にも参加している。高校に水球部がない中で角野君が目指すのは、県選抜大会のメンバーに選出されること。稲中の先輩でもある加藤監督には「自分の限界を決めるな」と教えられてきた。「これからも自分に負けないよう練習に取り組む」と力を込める。
コンバットのメンバーは現在、小学生16人と中学生12人。角野君が卒業後も、4人の稲中生が在籍する。加藤監督が3年のときの担任教員が現メンバーの体育教員だったりと共通の話題も。先輩と後輩の縁がつながり、監督として「母校の子がチームにいるのはうれしい」と笑顔を見せる。
全国(夏JO)の切符4〜5枠を、7月の関東予選に出場する約15チームで争う。加藤監督は「(中学生チームは)卒業した主力に対して試合経験が少ない。対外試合が組みにくい状況だが、実戦を増やせたら」と構想を語った。
![]() 同クラブのプールで練習
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