県立多摩高校吹奏楽部は8月24日、同校を訪れた台湾の台中市民吹奏楽団と合同演奏を行うなどして交流を深めた。部長の橋本茉白さん(16)は「言葉の壁を越え、音楽という共通言語がつないでくれた」と振り返った。
教育目標の一つとして「グローバル人材の育成」を掲げている同校。国際交流が盛んで、2021年からオンラインで交流を深めてきた「台湾国立新竹高級中学校」とは22年に正式に姉妹校交流の協定を結んでいる。
今回は、台湾側から受け入れの依頼があり、台中市民吹奏楽団のメンバー37人とその家族5人が同校を初めて訪問した。同校吹奏楽部顧問の角野文彦教諭らは、「台湾の方々と演奏できる貴重な体験」と受け入れを決めた。
当日はまず、パートごとに分かれ、各教室でジェスチャーや英語を用いて音合わせ。続いて、合奏をするため全員が視聴覚室に集合した。同楽団の一人が「日本で演奏できることに感謝している」と高校生らにあいさつ。同楽団が台湾民謡の「高山青」を演奏し、同校吹奏楽部は台湾でも知られている『魔女の宅急便』のメドレーを披露。盛り上がりを見せた。
合同で演奏したのは、「memories of friendship」と「光」の2曲。同部は約1カ月前から練習に励んできたという。演奏が終わると、同校の教諭や部員の保護者から大きな拍手が送られた。
同校の野田麻由美校長は「初めて一緒に演奏したとは思えないほど息のあった素晴らしい演奏だった」と伝えた。同楽団の呂幸美さんは「日本の高校生と演奏するのは初めて。本当に良い思い出になった。音楽の大きな力を感じた。また是非お会いしたい」と感謝を述べた。
副部長の海野志織さん(16)と植田みずきさん(16)はそれぞれ、「機会があれば、外国の方とまた演奏がしたい」「エネルギー溢れる台湾のみなさんからパワーをもらい、より音楽が好きになった」と笑顔を見せた。
同楽団は23日から27日まで日本に滞在し、観光や、埼玉県の高校とも交流して帰国したという。
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