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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性夫のイビキ 受診促さない妻が6割以上 取材協力/すずき耳鼻咽喉科クリニック<いびきのご相談>
夫がイビキをかいているにもかかわらず、医療機関で受診するよう勧めたことのない妻が6割以上に上るという。イビキは睡眠時無呼吸症候群の症状の一つ。『すずき耳鼻咽喉科クリニック〈いびきのご相談〉』に取材をした。
睡眠時の病気のシグナル
SAS広報委員会が既婚女性1000人を対象に「イビキ」の調査を実施。その結果、約8割の夫がほぼ毎日イビキをかき、約7割が注意をしていた。しかし、医療機関での受診や対策を促したことが「全くない」のは、66%に上った。
「イビキは睡眠時無呼吸症候群の一番のシグナル。この病気は本人に自覚がなく、家族から指摘されて気づくことがほとんどです。高血圧や脳卒中・脳梗塞、心筋梗塞を起こす危険性は3〜4倍になり、メタボリックシンドロームや糖尿病との関連もあります。睡眠中の酸欠状態が血液をドロドロにし、細い血管が詰まりやすくなります。昼間の眠気が仕事に支障をきたし、居眠り運転による交通事故の原因となることも。この病気と診断されたドライバーの約40%が居眠り運転を経験しているといいます」と鈴木院長。
患者数は300万人と推測
日本人のいびき人口は約2000万人、無呼吸症候群の患者数は約300万人と推測され、30代以降の男性に多い傾向がある。検査は夜11時頃に来院して(応相談)翌朝4〜7時に帰ることができ、仕事や家庭への負担もないという。
ラジオ波治療
イビキの原因となる鼻づまりや扁桃肥大にはラジオ波治療がある。腫れた鼻粘膜を収縮させる治療で、内服・点鼻治療やレーザー治療で鼻閉が改善しないアレルギー性鼻炎に対しても有効だという。毎年花粉症がひどい人や、受験や妊娠・授乳中で薬を控えたい人なども受診している。
6歳位から可能で治療自体は2分程度。鼻が詰まった状態でも受診できる。一日10人以上が治療を受けることもあり、5000例以上の治療実績がある。保険適用で片鼻2700円。
マイコプラズマが急増
マイコプラズマ肺炎が過去最多の水準で流行している。「細菌による呼吸器系感染症です。長引く咳と発熱が特徴で、治療しないと重症化することがあり、髄膜炎や脳炎、中耳炎を併発する恐れもあります。初期症状が風邪と似ており、潜伏期間は2〜3週間程度。患者の約8割は14歳以下の子どもです」と院長。
乾いた咳に注意
風邪は鼻水などで湿った咳となるが、マイコプラズマの場合は乾いた咳だという。治療は抗生物質が中心とのこと。学校のクラスや職場など一定数以上の人が集まる場所で広がることがあるため、『風邪を引いて咳をしている人が多い』といった場合は疑われる。
携帯やパソコンで診療受付
同院では電子内視鏡、モニタリング顕微鏡システムを導入しており、耳・鼻・喉の状態をモニターで把握できる。幼児のイビキ相談に来る人も多いという。
「iTICKET」により、携帯電話やパソコンから受付・待ち時間の確認ができる(再診のみ)。会計の待ち時間がほとんどない電子カルテも採用。
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1月1日