寄稿 丸子橋周辺でのバーベキュー問題について 川崎市議会議員 松原しげふみ
昨年4月1日より多摩川河川敷二子橋周辺でのバーベキュー利用者に対しての有料化がスタートしました。有料化以前はバーベキュー利用者による空き缶やペットボトル、生ゴミの処理、スピーカーを持ち込んでの騒音等の問題が出現し、行政、近隣町内会、住民の皆様が非常に苦慮しておりました。事実2009年度は114トンのゴミが発生し、その処理費である約730万円は市が負担をしていました。市ではこうしたバーベキュー対策を進めるにあたり、地元町内会や商店街の皆様が参加する「バーベキュー対策会議」を開催しその検討の結果、利用者有料化へ向けた社会実験を行う事が決まりました。社会実験のアンケートの結果(有料化に理解を示す89%、制約付きの利用を容認する67%、全面禁止33%)からバーベキュー利用可能区域を限定し、小学生以上の利用者から一人あたり500円の利用料を徴収する事になりました。有料化され約1年が経過しましたが課題であったゴミ処理も利用者のマナーも改善され、今年のゴールデンウィーク期間中も多くの人々がバーベキューを楽しむ姿が見られました。
さて、ルールを守り、利用料金を支払いバーベキューを楽しむ人々がいる中で、目を多摩川の下流に向けると「バーベキュー禁止」の看板を横目に丸子橋周辺では堂々とバーベキューが行なわれています。
現在の丸子橋周辺のバーベキューの状況はかつての二子橋のそれに近いものとなっています。ゴミを片付けないままの若者のグループ、駐車場以外の違法駐車等が目に付きます。二子橋でのルールでは直火(直接地面に炭を置く)は禁止でコンロ等の調理器具を使うこと。橋の下でのバーベキュー禁止等が定められています。しかし丸子橋周辺では東横線の鉄橋の下でバーベキューが行われている光景が見られ、鉄道の安全面からもきわめて危険な行為となっています。
また、バーベキューの食材や器具をデリバリーで届けるレンタル業者も見うけられます。公平性・公共性の面からもこのまま放置しておく事はできません。多摩川の河川敷の環境を保全する事は重要であり、市民の皆様のリクリエーションの場としての河川敷の利用も求められています。丸子橋周辺におけるバーベキューをどのように位置づけるべきなのか、今後各方面の皆様の意見を集約し、丸子橋周辺のバーベキュー問題に取り組んでまいります。
松原しげふみ
松原しげふみ事務所
TEL:044-751-8855
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11月22日
11月15日