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中原区版 公開:2014年1月24日 エリアトップへ

上丸子小4年生 多摩川の生態系学ぶ 漁業組合と稚魚の放流体験

公開:2014年1月24日

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稚魚を放つ児童たち
稚魚を放つ児童たち

 市立上丸子小学校(岩間章校長)の4年生が、川崎河川漁業協同組合(井口文夫組合長)の協力を得てヘラブナの稚魚の放流体験を行った。小学校と漁業組合が共同で稚魚放流を行うのは区内では初の試み。

 今回の稚魚放流体験は、漁業組合が「多摩川の生態系を子どもたちに知って欲しい」との思いで学校側に打診し実現した。

 授業当日は4年生92人が参加。初めてのフナの稚魚に「小さい!」「浅瀬より深いところの方が元気よく飛び出すね」などの声があがった。大仙歩花さんは「とても楽しかった。大きくなったフナも見せてもらって稚魚があんなに大きくなるんだとびっくりした」と話した。

 上丸子小学校では、およそ10年前から『多摩川を題材とした総合的な学習の時間』を設け、ガサガサ体験や河川敷探索などの活動を積極的に行っている。これまでにもアユの里親体験などを行ってきたが、漁業組合と合同の稚魚放流は初めて。今回の授業について岩間校長は「上丸子小学校から多摩川河川敷まで歩いて10分ほどで行けるため、1年生から6年生までその学年にあった学習カリキュラムを取り入れている。今回の授業は川の生き物を身近に感じられる良い機会になったと思う。『命』というものを含めて多摩川を愛する気持ちを育んでほしい」と話した。

 なお、稚魚放流とは漁業組合の仕事のうちの一つで、池で孵化し育てられた稚魚を多摩川に放つ作業。魚が育つ過程で水草を食べ、そこから新たな養分が生まれるという川のサイクルを作るとともに、現在多摩川で問題視されている外来種に、在来種が食い尽くされてしまわないようにするという役割もある。今回は「寿命が長く、多摩川に居つく魚なので成長を身近に感じやすい」との理由からヘラブナの稚魚を放流した。
 

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