市政報告vol.3 「川崎市立中学校生徒死亡事件」被害生徒の死を無駄にしないために 川崎市議会議員 末永 直
おかげさまで川崎市議会議員の議席をいただいて初めての一般質問を、去る7月3日に行いました。私は教育再生を志し、議員になりました。現在、青少年指導員も務めています。そこで今回、川崎市立中学校生徒死亡事件をふまえた本市の取組について質問しました。本事件は13歳の中学一年生が本年2月20日、殺害され遺体を遺棄された、極めて憤りを覚える、いまだに記憶に新しい事件です。
本事件を受けて、深夜に事件現場へ赴きました。深夜の現場は人通りのない危険な場所でした。今後、子ども達の命を守るためには危機管理教育や危険回避への啓発指導をこれまで以上に徹底しなければならないと強く感じました。児童生徒自らが危険を予測し、対処できるように導くのは教育の力であり、教育者の責任であります。
私は教育長に対し「子ども達が自分で危機を察知し、より安全な行動を選択する力を育成することが欠かせないと考える。そのような力を育成するための指導ができるような教員の資質向上ならびに教員による生徒への指導の在り方等、子ども達が危険にさらされないために具体的にどのような指導を行われるつもりか」と質問しました。
教育長は「必要に応じて関係機関等と積極的に連携し、迅速に状況の改善を図ることが重要であると考える。このような取組を校長のリーダーシップのもとで組織的に行うことが、教職員の資質向上および指導体制の強化に繋がるものと考える。(中略)各区・教育担当においては、学校から児童生徒に関する情報を積極的に収集し、スクールソーシャルワーカーの活用を推進するなど児童生徒が危険な状況に陥らないようにするための学校の取組を一層支援する」と答弁しました。学校が、年内にも連携協定を締結する警察とも相互に情報を交換しながら、家庭や地域一体となって子ども達を守る体制をつくり、それに伴って教員の指導力向上や児童生徒の自覚を高めていく方針が確認されました。今後、これをふまえた具体的なモデル授業の実施や啓発DVDまたは冊子作成等の実現を願います。
本事件を決して風化させてはなりません。被害生徒の死を無駄にしないためにやるべきことはまだまだあるはずです。
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11月29日
11月22日