市政報告vol.4 夢の水素エネルギーを中原区に 川崎市議会議員 末永 直
川崎市と昭和電工株式会社が、低炭素水素社会の実現に向けた連携・協力について合意し、本年7月28日に協定を締結しました。昭和電工株式会社は、使用済プラスチックから水素を取り出し、その水素を活用してアンモニアを製造できる技術をもつ世界でも唯一の技術を持っています。今後、取り出した水素を川崎臨海部の需要者にパイプラインで輸送し、純水素型燃料電池を活用しエネルギー利用する技術実証を行います。実に画期的な協定締結です。
わかりやすく言えば、プラスチックゴミから水素とアンモニアが生まれます。水素は電気に。アンモニアは再びプラスチック製品へとかわります。この循環が無限に繰り返されていくということです。夢のようです。ムダがない。実用化されれば本技術が全国、全世界へと発信され、本市は世界からより一層一目置かれる都市になります。
今、水素は次の四つの理由から「究極のクリーンエネルギー」として注目されています。【1】無尽蔵なエネルギー(水の電気分解から)【2】ハイパワー(同じ重量で発熱量はガソリンの2・7倍)【3】クリーン(排出物は水のみ、焼却しても酸素と反応して水に戻るだけ)【4】エネルギー媒体(災害時でも燃料電池で電気と熱を長時間貯蔵、供給可能)といった理由です。
平成27年第3回定例会で一般質問を7月3日に行いました。「移動式」よりも大量に水素を供給できる、「固定式の水素ステーション」は本年度までに横浜市では4ヵ所、東京都では9ヵ所設置予定であるにもかかわらず、川崎市はゼロ。設置の補助金も本市だけゼロ。本事実に対し、その理由と問題意識について質問したところ、「(川崎市も入っている)『神奈川の水素社会実現ロードマップ』では、水素ステーションの整備イメージとして、本市域内においては、臨海部のほか、中部、北部が示されている」、と川崎市行政サイドがはじめて公言しました。中原区に固定式水素ステーションができる可能性が出てきました。
今後とも地元の皆様に水素エネルギーを身近に感じていただけるよう環境づくりに邁進します。環境にやさしい、美しいまち、夢のあるまち「中原区」をお子さん、お孫さん達に残していこうではありませんか!
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11月29日
11月22日