このほど川崎葬祭具協同組合の理事長に就任した 齋藤 隆さん 中丸子在住 35歳
組合活動は「市民のために」
○…昨年は市と消費者トラブル防止に関する協定を締結した川崎葬祭具協同組合。「市民が安心して葬儀を行えるように、啓発活動に力を入れたい」と理事長としての抱負を語る。近年、葬儀トラブルが増えており、「ネットを使った悪徳業者が多くいる。高額な費用を請求されたり、式の運営がいいかげんだったりするケースが多いので、事前に見極めができるよう情報発信をしていきたい」と話す。トラブル回避のため、業界の情報を周知していくことが組合の役割と認識する。
○…祖父が始めた(株)川崎葬儀社に20歳の時に入社し、営業部長、常務取締役などを経験。父が倒れたことをきっかけに、27歳で代表取締役社長に就任した。この仕事のやりがいは、人に「感謝」されること。「悲しいはずのお葬式の後に『ありがとう』と笑顔で言われると、大切な人の最期に携われて本当に良かったと思います」と話す。葬祭業は、24時間営業で不眠不休が続くこともある。しかし、「それを上回る使命感を感じている」と頼もしい。
○…夫人、小学4年の娘と3人家族。決まった休みがなく、生活も不規則だが、毎日の食卓を家族で囲むようにしたり、時間があれば掃除をしたりと、家族サービスは忘れない。中学までは相撲部屋に通い力士をめざしていたというだけあって、趣味は相撲観戦。先日の川崎場所も等々力アリーナで観戦した。生まれも育ちも小杉で「地域の皆様には大変お世話になっています」と話す。地元を愛する想いが「川崎市のために」という活力になっている。
○…同組合は、かつては市民葬儀制度の導入提案をするなど、60年以上にわたり市民が安心して葬儀を執り行えるよう活動を続けている。「皆様にお葬式の正しい知識を知ってもらいたい」と、今後は市内各地でのセミナーや勉強会を予定している。「葬儀は大切な人の最期の場面。安らかにお送りできるよう、組合が全力でサポートします」
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11月22日
11月15日