中原警察署 「巡回連絡カードに協力を」 記入者減少を受け、呼びかけ
区民の緊急連絡先を警察が管理する、『巡回連絡カード』。災害などの緊急時に当人へ連絡するためのものだが、近年はその記入者が減っていることから、中原警察署では協力を呼びかけている。
『巡回連絡カード』とは、区民が事件や事故、災害の被害にあった際などに、警察が本人と連絡をとることができるよう記入してもらうもの。記入内容は原則、年に一度の更新。管轄の警察が各家庭を訪問し作成するが、近年、その記入者が減っている。
その理由として同署は「区民がプライバシー保護に対して以前より慎重になっていることや、突然の訪問に対する警戒心が高まっていることなど様々な要因が考えられる」という。
しかし、中原警察署地域担当の矢島藤義さんは「隣人関係が希薄になっている今だからこそ、このカードの必要性は高まる」と話している。実際、交通事故の被害者など、早急に家族と連絡を取らなければならない場合も、連絡先が分からず、適切な対応が取れないケースもあるという。そのような非常時にこのカードが活用される。矢島さんは「万が一、何かあった時のために地域の皆様に是非ご協力して頂きたい」と語る。
また、巡回連絡カードの作成は緊急連絡先を知るためだけではない。地域の人が何か気がかりなことがある場合や不審に思うことが起きた際に、すぐに自分の地区の警察官に相談できるよう、日ごろからコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことができる利点もあるという。例えば、振り込め詐欺の被害に遭いやすい一人暮らしの高齢者には、顔見知りの警察官が直接顔を見せ注意を呼びかけることで、犯罪抑止につなげるという効果もある。
しかし、近年、中原区は急激に人口が増加しており、警官一人あたり1000世帯以上の件数を受けもっているのが現状だ。カードが手元にない人は『巡回連絡カード』を中原警察署の受付で受け取ることもできる。
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11月22日
11月15日