武蔵新城駅北口、南武沿線道路を挟んだ向かいに突如出現した「屋台のある本屋 新城劇場」(上新城2の9の1)。謎に包まれていた”本屋プロジェクト”がいよいよあす、開幕する。
プロジェクトが動き出したのは昨年秋。地元の不動産オーナーである石井秀和さん=人物風土記で紹介=と、新潟で若者が集うゲストハウスのような本屋「ツルハシブックス」をつくった西田卓司さんが出会い、意気投合。一緒に何かやってみようと地元不動産の(株)ジェクトともタッグを組み、手探りの企画が始まった。西田さんは「新城は住んでみたいと思える”営み”のあるまちだなと。まちの魅力づくりに関われるという新しさに惹かれた」と話す。
開店間近の新城劇場の中に入ると手作りの屋台と本棚が並ぶ。基本となるのは「高校生に向けた本屋」としての古本販売だが、目指す方向性はあえて未定。大学生や20代の若者が店員として店を運営したり、高校生が立ち寄って知らない本や人と出会ったり、地元の主婦が作った小物を屋台で販売したり――。それぞれが「共演者」として「劇場」を作っていく。「何かしたいけど何がしたいかわからない人たちが集う場。どうなっていくかは参加者次第。とりあえず半年、社会実験だね」と石井さん。
まずは4月1日(土)、2日(日)に「開店してみます」と、スタートもゆるやか。両日午前11時〜午後5時。入場無料(商品購入別途代金)。昼の時間帯には悩みを聞いて本を”処方”してもらえる「本の処方箋イベント」も実施する予定だ。「将来的には高校生が小さな商いを始める場になってほしい。そのきっかけが本や店員さん、他のお客さんだったらいいなと思う」と西田さん。半年後どんな場になっているのか、見守っていきたい。
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