大豆栽培で食育を 納豆製造会社が特別授業
岡上で納豆の製造を行う(株)カジノヤ(梶俊夫社長)が今月15日、岡上小学校の3年生に大豆の種まきを伝授する特別授業を行った。
この試みは「大豆を栽培する過程で、食べ物の大切さや食への興味を持ってほしい」と同社が4年前から行っている。大豆の栽培を通じた食育への取り組みは料理家の辰巳芳子さんが提唱する「大豆100粒運動」などが近年、全国的に広まりを見せている。
当日は46人の児童が雑草抜き、畝作り、種まき、水やりなどの工程を体験した。生徒たちからは「足が疲れたけれど楽しかった」「土がふわふわで気持ちよかった」などの声があがった。最後に梶社長が「草取りは頼んだよ」と呼びかけると、児童らは「はい」と元気にこたえた。大豆は秋ごろに収穫され納豆や味噌、きなこに加工される。納豆の製造には同社が協力し、児童らが思い思いにラベルに絵を描いた「世界にひとつのオリジナル納豆」が作られるという。オリジナル納豆は来年1月に同小で行われる「ふれあいフェスティバル」で展示されるほか、生徒たちによる研究発表も行われる。
岡上小の小島康宏校長は「長年教師をしているが、このような試みは他ではみたことがない。地域あっての活動だと思う」と語った。
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