意見広告・議会報告
市政報告連載【2】 「中学校給食」〜他都市の場合 民主党川崎市議会議員団 木庭理香子
前回「中学校給食」について本気の議論を持つべきと掲載させて頂いたところ、小中学生の子どもを持つお母さん方から本当に多くのご意見やご感想をいただきました。
そこで今回はその続編として、今年度から市内の全中学校で”完全給食”を取り入れた北九州市の取り組みについて、視察を踏まえご報告申し上げます。
同市が完全給食を導入するまでには、給食指導の経験がない教師からの不安の声や、給食室の人員、予算など数多の壁がありました。それでも給食を導入したのはひとえに「子どもたちの食育」を考えてのことでした。
無理なダイエットや朝食抜き、偏食などは中学時代に最も増加するとの調査結果が全国的に報告されています。しかし同時に、身体が大人へと変化していく大切な時期もまた中学時代です。市の担当者は、生徒全員が同じものを食べることで、「食」の大切さや生産者への感謝の気持ちを共有でき、様々な食材を教材にした学習も可能になるため「給食」以外の方法は考えられなかったと話してくれました。
北九州市の場合、人口が減少し、小学校の給食室に余力ができたことが川崎市との大きな違いになりました。北九州市と条件は違えど、市民や行政が『子どもの食育』という理念のために動いた事実は、見習うべきだと感じました。
全国の自治体の8割が導入する中、政令指定都市では川崎市を含む5都市だけが中学校給食を実施していないという現状を皆さんはどのように考えますか?予算が少なくても、センターなどで一括に作ったお弁当を配食する方法を導入している自治体もあります。今こそ中学校給食について本気の議論を私としませんか。
木庭理香子
麻生区百合丘1-23-2ヨコヤマビル203
TEL:044-299-7360
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