「命の大切さ」作文コンクールで教育長賞を受賞した麻生総合高校2年生 木村 恵美子さん 多摩区生田在住 17歳
かみしめ、つむぐ、17歳の言葉
○…神奈川県警が主催した作文コンクールで教育長賞を受賞した。テーマは命の大切さ。学生の視点で命について考えるコンクールで179人の応募の中から選ばれた。中学生が何気なく口にする「死」という言葉に着目し、言葉の重みや命の尊さについて思いを綴った。「素朴な疑問だった。どうして気軽に『死』という言葉を使うのか」。友達にも使って欲しくない「死」という言葉の重みについて想いを込めた。
○…文章を書くことに興味を持ったのは小学3〜4年生の時。国語の授業で一枚の絵から起草した物語をつくった。自分の思いを言葉にのせて表現する奥深さに心が動いた。中学では演劇部で脚本づくりに挑戦。高校では文芸部に所属し、ミステリー系や推理系小説など好みのジャンルをテーマに物語を書いている。「普段は口下手。ただ文章だと自分のペースで物事を伝えられる」と創作の楽しみを語る。
○…語彙力や表現力は一朝一夕で身に付かないもの。日々の積み重ねが大事と言い聞かせ、努力は惜しまない。頭に浮かんだアイデアを忘れないようにとノートを持ち歩くようになった。物語のあらすじや登場人物の構想などを書き溜めたノートは5冊にも及ぶ。広辞苑は愛読書のひとつ。言葉の意味を調べるためには欠かせない良き相棒だ。「友達同士の会話の中にも、これはという言葉をみつけるとすぐ調べるくせがついた」と目を輝かせる。
○…今年は部活でも変化があった。物語を創作し、それらを一冊の部誌にまとめる文芸部で部長を任された。後輩1人と同級生を含め総勢5人。最初は部員をまとまられるか多少の不安はあったが、今回の受賞で自信もついた。今後は人の記憶に残る小説を書くことが目標。「読者が時間を忘れるほど集中し、読んだ後に満足感と充実感に浸れるような小説を書きたい」。少数精鋭の部員とともに、新たな創作に力を注ぐ。
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