10日・11日に行われた「ミニたまゆり」の実行委員会委員長を務めた 番匠 一雅さん 田園調布学園大 准教授 42歳
子どもの心にスイッチを
○…子どもたちが仮想の「まち」をつくり、仕事体験や社会のしくみを学ぶイベント「ミニたまゆり」の指揮を執った。「参加した小学生が、イベントを通じてどんどん変わっていく。自分の向き、不向きを感じて、向いている方向に人生観を変えていくためのお手伝いとして役立てていて、嬉しく思います」
○…田園調布学園大子ども未来学部子ども未来学科の准教授。大学院卒業後、コンピューターシステム関連の会社に就職したが、教員になりたいという夢を追いかけ、17年前に同大の前身となる大学へ。当初は地域福祉学科のパソコンの先生として「地域PC倶楽部」と題し、高齢者にパソコンを教えていた。もう1つの大きな取り組みとして携わったのが「ミニたまゆり」。「すでにドイツで行われていた『ミニ・ミュンヘン』や『ミニさくら』(千葉県)からヒントを得て、より教育効果の高いものに改良を加えていきました」と振り返る。
○…仕事で帰りが遅くなることもしばしば。朝だけでも家のことをしようと、8歳と4歳の子どもによく弁当をつくるという家庭的な一面も見せる。「最初は冷凍食品ばかりでしたが、だんだんこだわりがでてきました」と微笑む。現在8歳の子どもが生まれたとき、他の教授に「大学に来ないか」と声をかけられ、子育てに最も興味があった当時、大きなターニングポイントとなった。
○…10歳の頃からパソコンが好きだった。インベーダーゲームをした時、「パソコンでこんなことができるんだ。将来、コンピューターを人に伝える仕事をしていきたい」と感動のスイッチが入ったという。「今の子どもたちにもこの感覚を味わってもらい、努力するきっかけにしてもらいたいですね」。今後は「ミニたまゆり」の他地域での開催や、同大の提携先であるベトナムのホンバン国際大学を通じ、東南アジア途上国の子どもたちにも広げていくことを目指す。
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