日本映画大学 市と図書館の相互利用へ 約9千冊を一般に貸出し
日本映画大学(佐藤忠男学長)と川崎市が4月1日から、図書館の相互利用を開始する。これにより、市立図書館にない同大学の蔵書の市民への貸し出しが可能になる。
川崎市と近隣の大学による図書館の相互利用は、図書館資料の活用や利便性の向上、利用の拡大を目的に2006年から行われている。市はすでに明治大学、専修大学とも同様の協定を結んでおり、映画大学は3例目となる。
映画大学によると、同大の図書館の蔵書は約9千点。そのうち参考図書やDVDなどの視聴覚資料をのぞく一般図書の利用が可能になる。
貸し出しは全て市立図書館の窓口で行う。市立図書館にない蔵書で同大学にある一般図書であれば、所定の書類で申請が可能。申請後、両図書館で取り寄せ業務が完了すると、市立図書館の窓口で書籍の貸し出しを受けることができる。貸し出し期間は2週間。返却も同窓口で行う。麻生図書館では「一般の方でも大学が所蔵する専門的な書籍を利用でき利便性が向上する」と期待を寄せている。
今回の協定締結により同大学の学生が市立図書館で約193万冊の蔵書を借りることも可能になる。同大学担当課では「学生にとっての利便性が高まることはとてもよいことだと感じている。専門的な書籍が中心になりがちな大学図書館にはない一般的な本にも多く触れて、勉学の幅を広げてもらえれば」と話している。
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