駅東口周辺で盗撮増加 スマホでの手口横行
川崎駅東口周辺で、女性を狙った盗撮行為が昨年に比べて増加している。スマートフォンのカメラ機能や小型カメラなどによる手口が多く、川崎警察署では注意を呼び掛けるとともに、警備を強化していくという。
最も検挙数が多いのは、川崎駅東口から改札前通路に上がるエスカレーター2基で、32件。駅前地下街から東口へと上がるエスカレーターでは4件あった。川崎警察署では注意を促そうと、先月28日に川崎アゼリアの協力のもと、サンライト広場と同エスカレーター付近で、女性警察官らが啓発キャンペーンを行った。
同署によると、今年1月から10月21日までの検挙数は42件。昨年1年間の検挙数は33件であることから、今年は現時点で大幅に上回っている。検挙数が増えた背景には盗撮に対する警備、取り締まりの強化によるものと同署は見ており、「スマートフォンの普及も、増加の一端を表しているのでは」と話している。
被害者は10代から20代の女性が最も多く、時間帯はいずれも午後4時から6時の間の帰宅時間に集中している。
手口として増えているのは、エスカレーターに乗った際に女性の背後に付き、片足をエスカレーターの一段上に乗せて膝の上にスマートフォンを置き、片手で操作して前に立つ女性のスカート内を撮影したり、片側に立つ女性の追い越しざまに下から撮影する方法。また、カバンに小型カメラを仕込んで穴を開けて撮影したり、腕時計の文字盤に録画機能をつけて撮影に及ぶなど、手の込んだ事例もあった。
同署では対策として、携帯を操作していたり、イヤホンで音楽を聴いたりしていると注意力が散漫になるため、無防備にならないよう注意することが大切だと訴える。また、人ごみの中では行為が目立たないため、混雑時は特に気を付けてほしいと呼び掛ける。
盗撮行為は、県の迷惑行為防止条例により、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金となる。
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11月22日
11月15日