川崎市南部に住む市民の自宅の床の間にある掛け軸や骨とう品、会社の重役室に飾られている絵などを中心に集めた「市民愛蔵品芸術作品展」(市制90周年記念事業実行委員会主催)が今月24日からミューザ川崎シンフォニーホール4回企画展示室で始まった。
作品展は川崎市制90周年を記念し、川崎市観光協会(斎藤文夫会長)と川崎市文化財団(北條秀衛理事長)が発起人となり、実行委員会を立ち上げた。実行委員長には斎藤文夫氏が就任。川崎商工会議所をはじめとした地元経済界や奉仕団体、市民団体が協力して準備を進めてきた。
日本画、版画、写真、彫刻、陶器など様々なジャンルから約160点が集まった。「びっくりするような自慢の、愛蔵品。本物ばかり。市民の文化度が高いレベルにあることを日本中にお知らせできた」と、斎藤実行委員長は誇らしげに語る。
会場には岡本かの子の初版作品や旭町小学校出身の人間国宝の松井康成の練り上げ茶碗をはじめ、川崎ゆかりの作品が多数展示。稲毛神社にある「天地睨みの狛犬」を手がけ、平城遷都1300年祭の公式キャラクター「せんとくん」の作者でもある薮内佐斗司の作品などが見られる。
川崎市文化大使の佐藤征一郎氏からは「モーツァルトの手紙」や「羊皮紙に描かれた中世の楽譜」など「音楽のまち かわさき」らしい作品が寄せられた。川崎市役所特別会議室に飾られている日本画家で市文化賞受賞者・結城天童の「明ける多摩川」も並んだ。
中原町の川崎市合併を巡った顛末を記した新聞や選挙ビラといった時事モノもある。
また、幕末に活躍した勝海舟や山岡鉄舟の書や、女優オードリー・ヘプバーン直筆のサイン色紙など、なじみ深い作品も展示されている。
期間は3月11(水)日まで、随時作品の入れ替えも行われる。午前10時から午後5時、最終日は午後7時まで。
次回は市制100周年で
実行委員会によると、次は市制100年の際に大規模な作品展を計画。斎藤委員長は「今回は川崎南部中心にご協力をいただいた。田園都市線、小田急線沿線に住む方々から募れば、もっとすごい展示会になる」と期待を見せる。
川崎区・幸区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>