韓国の伝統文化「キムジャン(キムチ漬け)」=写真=を体験してもらう催しが先月27日、駐横浜大韓民国総領事館(横浜市中区山手町)で開かれた。
キムジャンは、冬が始まる頃に、家族や隣人が集まって春先まで食べるキムチを大量に漬け込む韓国の代表的な生活様式。2013年にはユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産として登録された。
日本の食卓にキムチが並べられる光景が日常的になっていることもあり、より韓食文化を身近に感じてもらえる機会にしてもらおうと、同領事館が今回初めて企画した。
「韓日キムジャン祭り」と銘打ったイベントには民団関係者や神奈川県議会日韓親善議員連盟の議員ら約60人が参加。呉(オ)永錫(ヨンソク)キムチ博物館館長による解説と料理研究家の柳(ユ)香姫(ヒャンヒ)さんの実演後、参加者は唐辛子などを混ぜてつくられたヤンニョン(たれ)を白菜の葉1枚1枚に塗り込んだ。
本場の味に近づけるため日本で育てた韓国種の白菜を使用。西村恭仁子県議は「普段と違ってさわやかな味」と驚き、キムジャンについては「浜町の在日のお母さんたちがこんなに苦労してつくったのかと実感した」と感慨深げに語った。
朱(ジュ)重徹(ジュンチョル)総領事は唐辛子が日本から韓国に伝わったとされる記録があることに触れ「このイベントでは日本から伝わった唐辛子と韓国種の白菜と混ざりあって一つのものをつくりあげた。まさに日韓関係そのものだ」と述べ、両国の絆のさらなる進展に期待を寄せた。
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