「臨港バス」として親しまれ、川崎南部の市民の足として走り続けてきた川崎鶴見臨港バス株式会社(田中伸介取締役社長)が18日に創立80周年を迎え、塩浜営業所で記念式典とラッピングバスを披露した。
同社は1937年11月18日に創立し、翌38年5月に営業を開始。当時は鶴見営業所だけで、車両38両でのスタートだった。現在は4営業所、車両397両となり、一日の利用者数は約18万5千人にのぼる。
式典で田中社長は「これから5年、10年、20年とますます発展し、地域の皆様のお役に立ちたい。また今日の80周年をスタートとし、日々、安全に運行していく」と挨拶。
来賓代表の福田紀彦市長は「市の発展の節目節目に臨港バスの存在があった。これからも市の発展を繋ぐパー
トナーとして共に成長していきたい」と挨拶した。
山田長満川崎商工会議所会頭は「京浜工業地帯の発展を支えてきたのは臨港バスだと思っている。これから100年、200年と地域と共に発展していくことを祈っている」と語った。
同社は80周年を記念し、「乗って楽しいバス」「地域と連携したバス」をコンセプトに打ち出す。
その一環として「音楽のまち・かわさき」「夢見ヶ崎動物公園」「飛行機と臨海部の工業地帯」などのイメージとキャラクターを描いたラッピングバスを運行する。
同社のイメージアップと、広く知ってもらうために作成されたこのキャラクターは、市民による公募で「りんたん」と命名された。今後、同社のPR活動のために社内外のイベントで活躍していく予定。
臨港バスの担当者は「今後はますます高齢化、少子化、ネット化が進み、移動の必要のない社会になっていくと思われる。その中で移動手段として親しんで、選んでもらえる会社になりたい。そのきっかけになれば」と話している。
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