川崎鶴見臨港バスは4月から一部路線で「EV(電気自動車)バス」の運行を開始した。EVバスが運行するのは県内では初めて。
「川崎スマートEVバス」と名付けられた同車両は、昨年6月に国土交通省の「地域交通グリーン化事業」の認定を受け、川崎市や東芝などとの協力で開発。東芝製のリチウムイオン蓄電池『SCiB』を積み、1回の充電で約40キロ走行できる。同社によると、排出する二酸化炭素の量はディーゼル燃料のバスと比べて、約4割削減できるという。定員は56人。
路線は、JR川崎駅前と市立川崎病院を結ぶ約1周2・4キロ(片道約7分)の環状運行ルートで、平日は、1日15往復する。
充電は、浜川崎にある営業所まで戻り、専用の充電器で約1時間かけて行う。運賃は従来と変わらず片道100円。
その他にも電気自動車の特徴ともなっている車内コンセントを完備。災害時などにバス自体を非常電源として利用できる。また車内には、乗客の性別や年齢層、人数、乗降時間を把握するカメラやセンサーを設置。利用動向を把握しやすくして、ダイヤ改正などに役立てる。
今回のEVバスは、東芝と川崎市が2013年10月に締結した「スマートコミュニティの実現に向けた連携・協力に関する協定」の取り組みの一つ。路線バスの低炭素化を進めたい臨港バスの賛同によって実現した。
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