新旧の住民と多様な人々が自由で広く楽しむ学び舎がコンセプトのワークショップ「こすぎの大学」が8日、川崎区のホテルで開かれ、中原区在住の元パラスイム選手・矢嶋志穂さんが講師を務めた。主催は市民有志6人で組織する「企画編集ユニット6355」。
矢嶋さんは聴覚障害があり、水泳や体操のインストラクターを長年務め、指導中に難病を発症。事故で右半身が不自由になったあともロンドンパラリンピックを目指し、出場は断念したものの基準タイムを超えていた。現在はNPO法人の広報や発達が気になる子どもを持つ保護者向けのサイトの制作に携わる。
当日は矢嶋さんが自身の経歴や活動を紹介し、参加者同士で気づいたこと共有した。その後、川崎を健常者も障害者もお互いが理解しあう「心のバリアフリー」の街にするには、どのようなことができるかを話し合った。参加者からは「まずは一声かける」「誰もが一緒に楽しめるスポーツ大会を企画する」といった意見が挙がった。
こすぎの大学は「川崎市都市ブランド推進事業」=トップ記事=にも採択されており、今回は採択後初の開催となった。
6355の岡本克彦さんは「誰もが街に出やすいように、一声かけることを実践していってもらえたら」と話した。
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