鹿島田駅西部地区の再開発に伴って整備されたマンションの竣工に合わせて、JR南武線鹿島田駅とJR横須賀線新川崎駅を結ぶ歩行者通路が15日に開通した。市では、歩車分離による安全確保と、駅利用者や周辺住民の利便性向上を見込む。
歩行者専用通路のペデストリアンデッキは、新川崎駅側が2014年、鹿島田駅側も15年に開通。マンションの竣工に伴って歩行者用通路が完成し、鹿島田駅と新川崎駅を結ぶ通路が開通した。開通部分の幅員は約4メートル、長さは約130メートル。鹿島田駅と新川崎駅まで約500メートルが歩行者用通路として繋がった。
市担当者は「歩行者専用の空間を立体的に整備し、歩車分離することで歩行者の安全性の確保を目指した。マンション住民はもちろん、駅利用者や周辺住民の商業施設へのアクセスも良くなる」と期待を寄せる。
小倉在住の50代女性は「屋根が付いていて雨にも濡れないので、駅近くのスーパーで買い物をするときに便利になりそう」と話す。
鹿島田駅西部地区は、鹿島田駅と新川崎駅に隣接することなどから、川崎市が2005年に発表した市の総合計画の中で地域生活拠点として位置づけた。民間活力の導入で迅速な事業推進を行うため、三井不動産など地権者らで組織する鹿島田駅西部地区再開発株式会社が2006年に設立。これまでに同社が商業施設の新川崎スクエアやペデストリアンデッキ、マンションなどを整備した。デッキやマンションの整備などを含む総事業費は318億7500万円。費用の一部を国や川崎市が補助金として交付、または公共施設管理者負担金として負担している。デッキは同社が整備したものを、川崎市が管理する。
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