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9月18日(火)から29日(土)までギャルリーヴェルジェで油絵展を開催する 野口 幹夫さん 弥栄在住 63歳

公開:2012年9月6日

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「写真を超える絵」目指して

 ○…市内で38年間にわたり美術教師として勤務し、定年退職後は風景画を中心に油絵の制作に注力している。銀座や新宿など都心で個展を開くことが多かったが、地元の人にこそ見てもらいたいという思いから、近年市内での個展も精力的に行う。9月18日(火)から、ギャルリーヴェルジェ(南区古淵)で「野口幹夫油絵展」を開催。未発表作品を含む約40点を展示する。

 ○…北海道出身。「先生になるのが夢だったし、絵を描くことも好きだった」。二つの思いが合わさり、自然と美術教師という道が見えた。北海道函館分校美術科を卒業後、教員採用人数の多かった相模原へ。希望だった教師になったものの、「正直に言えば教育よりも絵に関心が強く、人生に葛藤を感じた時期もあった」と苦い過去を振り返る。ただ、学生の絵を見て刺激を受けることも。教師として絵の指導をすることは、自らの創作活動にも大きなプラスとなった。

 ○…天気が良い日には妻と公園や川へ出向き、題材となる風景の写真撮影をするアウトドアな一面も。絵を描く以外にも多趣味で、仲間と囲碁をうったり、二人の孫を連れて動物園へ行くなど、退職後の自由な時間を楽しんでいる。それでも良い風景を見たときは、思わず頭の中でシャッターをパシャリ。片時も頭から絵のことが離れることはないようだ。

 ○…「撮った写真を超えるような絵を描きたい」。一瞬で撮った写真より、時間と労力を重ねた分の厚みを表現することがモットーだ。だから、一筆一筆を慎重に時間をかけて描き進めていく。今の目標は、仕事に追われて諦めていたコンクールへの出展。何作品も同時進行で手掛ける熱中ぶり。「とにかく、長く絵を描き続けたい」。真っ白なキャンバスに向かい、絵具を重ねる日々は続く。
 

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