相模原市 防災スクール創設へ 独自のマイスター認定も
相模原市は2013年度の当初予算に、「さがみはら防災スクール」の創設を盛り込んだ。東日本大震災により、市民の防災に関する意識が高まったことを受け、市民への防災知識の普及を目的としている。
「さがみはら防災スクール」は、地域の防災専門員(自治会で選定される防災の指導者)や一般市民を対象に、防災に関する知識を深めてもらうために創設される。震災後、市主催の防災講座の参加者が増加。災害時、公的機関だけでは対応に限度があるため、自助や相互協力も含め、住民同士の主体的な防災力の向上を図っていきたい考えだ。
同スクールでは、「防災士」(NPO法人日本防災士機構による民間資格)の受験資格を得るための講座、及び地図を使って防災対策を考える訓練(DIG)などが展開される。そのほか、避難所運営ゲーム(HUG)や防災マップ作成などの講座を組み合わせて行う。一般的な防災知識に加え、相模原が抱える密集市街地や孤立が懸念される地区での活動のあり方など、市独自の問題にも取り組んでいくという。各講座を通じ、災害時に避難経路へ市民を誘導するなど、実践的な動きの習得をめざす。
受講者は、1日6時限ほどの講座を5日間受けて、「防災士」取得を目指す。同スクールで「防災士」を取得した受講者は、同時に市から「防災マイスター」にも認定される。防災士取得に関しては、政令市ではさいたま市や福岡市がすでに取り組んでいるが、独自の「防災マイスター」といった制度を設けるのは新しい試みだという。来年度からは、同認定を受けた人が講師になり、地域住民に対して防災知識習得講座を実施するなど、防災力の幅をさらに拡大する計画もある。
募集は今年6月頃から行われる予定で、20歳以上の市内在住・在勤・在学の人が対象。定員60人程度を予定している。
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