放射能から子ども達を守ることを目的に、2011年から活動している市民団体「こどもまもりたい」が先月、相模原市に協力を要請して市立谷口台小学校(南区文京)内の土壌測定を行った。学校敷地内の土壌放射線量を行政以外が検査するのは初の試み。 調査を行った「こどもまもりたい」は、放射能汚染に対する市民主導の自衛対策の推進や勉強会、自治体への対策実施などの働きかけを行っている母親たちのグループ。東日本大震災後の2011年秋頃から活動を開始し、福島県の被災者や他団体との連携、署名活動などを通じ、放射能汚染への関心を促してきた。
6月10日に行われた調査は、市教育委員会学校保健課職員の立会いのもと、校庭の表土のほか、菜園、ヤシの木下、雨どい下などの土壌を採取。東林間測定室に持ちこみ測定された結果、目立った数値は検出されなかった。
相模原市では東日本大震災以後、放射性物質漏出事故の影響を早期に発見するため、市内各地で空間放射線量の測定を行ってきた。
空間放射線量に関しては0・23マイクロシーベルトを基準値としており、超えた場合には土壌等を除去するなどの対応を行っている。市内109校の小中学校でも毎年11月頃に空間放射線量の計測を継続。また南区、中央区、緑区から1校ずつを選出し、1学期1回の測定も実施している。
土壌の放射線量に関しては国から明確な基準値が出されていないため、学校敷地内等では実施していないが、市内29カ所で土壌の放射線測定も行っている。
学校保健課では「相模原市では広い範囲で放射能測定を行い、市のホームページでも公表している。十分に安心していただけるレベルにあると思う」としながらも、「今後も要望があれば学校との調整にあたる」と話している。
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