神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

地域ぐるみで猫を保護 市と地元団体が協働支援

社会

公開:2015年8月6日

  • LINE
  • hatena
定期的に開催されている譲渡会
定期的に開催されている譲渡会

 相模原市と地元のボランティア団体「たんぽぽの里(石丸雅代代表)」は今年4月から協働で、飼い主のいない猫(野良猫)を地域で保護する「地域猫活動」を進めている。市では初めての試みで、野良猫の増加を防ぐのがねらいだ。

-・-・-・-・-・-

 地域の猫に関する様々な問題の解決と同時に、猫の保護も目的とした「地域猫活動」。これは、地域から相談を受けた後、市と同団体が活動を実施するための説明を行い、地域への協力を要請。理解・合意を得られた上で3人以上の協力者を募り、役割を分担。猫を保護し、不妊去勢手術を施すことで繁殖を防ぐ。同時に餌やりの時間・場所の設定や猫用トイレの設置・管理など市と同団体が助言をしながら地域でルールを策定していく。餌などの消耗品は地域で、手術費用は市でそれぞれ負担する。市と地元団体、住民が三位一体で保護にあたる図式だ。

 この活動は、野良猫の保護や里親探しなどを行っていた同団体が2012年に市に協働での活動を提案したのがきっかけ。「猫を助けてあげたい」という思いを抱える相談者がいるのに対し、市は法的に捕獲・処分ができないため、猫が増え続けるなど地域トラブルの原因になっていることから、両者が協力していくことで合意。活動を進めるにあたり、現状把握のため、調査したところ、とめどない繁殖や無秩序な餌やり、猫の鳴き声やいたずらによる被害などが問題となっていることがわかった。そこで対応策を協議する中で、猫を飼っていない人の立場を尊重しながらも、地域全体で活動に取り込むことを前提に、猫の増加防止を最優先とする方針を固めた。

 現時点では、市内の一地域で6匹の不妊去勢手術を実施。餌やりとトイレの管理を地域住民主体で取り組みながら、未手術の猫については発見次第、順次手術をする予定という。同団体の石森代表は「猫を保健所にそのまま送るのではなく命を繋ぐことができている。ただ、人手が足りない」と課題も口にした。

 このほか、市と同団体が協働で継続的に行っている猫の相談会と譲渡会を今後も開催していく。次回の相談会は、8月18日(火)午後2時〜ウェルネスさがみはらで、譲渡会は同30日(日)午前10時〜青少年学習センター敷地内で。里親の条件あり。詳細は市生活衛生課【電話】042・769・8347へ。

「共にささえあい 生きる社会」

相模原市は、全ての人が共に支えあって生きる共生社会の実現を目指しています。

https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kosodate/fukushi/1026641/1012901.html

<PR>

さがみはら中央区版のトップニュース最新6

ミステリー新人賞受賞

市内の弁護士衣刀信吾さん

ミステリー新人賞受賞

評議室テーマにリアリティ

11月28日

物価高騰で給食費圧迫

相模原市

物価高騰で給食費圧迫

補正予算に9千万円超

11月28日

県大会で優勝掴む

県相英語ディベート部

県大会で優勝掴む

学年の垣根越え団結

11月21日

悩みに耳傾け10年目

子どもの権利相談室

悩みに耳傾け10年目

専門家と連携し、解決へ

11月21日

東関東で2年ぶり「金」

共和小吹奏楽団

東関東で2年ぶり「金」

管楽合奏コンではヤマハ賞

11月14日

「全国の頂点へ 夢は五輪」

相模原SSC

「全国の頂点へ 夢は五輪」

小中学生選手に期待

11月14日

あっとほーむデスク

  • 11月7日0:00更新

  • 10月10日0:00更新

  • 8月22日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年12月4日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook