声優として人気アニメに多数出演、現在放送中の「甲鉄城のカバネリ」で主役を務める 畠中 祐（たすく）さん 南区在住 21歳
まっすぐ芝居と向き合う
○…『うしおととら』や『遊☆戯☆王ＺＥＸＡＬ』など数々の人気アニメで主役を務め、現在フジテレビ系で放送中のアニメ『甲鉄城のカバネリ』では主役の生駒（いこま）役を熱演している。感情的でまっすぐに向かってくるような野太い声が、様々なキャラクターに躍動感を生みつけている。身振り手振りを交えてインタビューに応じる情熱的な姿勢が印象的だ。
○…生まれた時から両親は舞台の上。物心ついた時から芝居の世界への道を予感していた。小学５年の時、興味本位で応募した映画「ナルニア国物語」の吹き替え役で４万人の中からシンデレラボーイに。以降、吹き替えの仕事をこなす中、16歳でテレビアニメ「遊☆戯☆王ＺＥＸＡＬ」の主役に抜擢。その厳しい現場は、声優を職業として意識するきっかけとなり、進路に悩み揺れ動いた高校時代にも背中を後押しした。
○…鶴の台小学校、新町中学出身の地元人。少年時代は大野銀座の日用品屋でプラモデルを買い、ラーメン屋のチャーシュー麺をこよなく愛し、プラザシティ公園の夏祭りで浴衣の級友にときめいた。木登りに草野球と外で体を動かすのが好きで、アニメやゲームには縁遠かった幼少期。だが一転、今では「大勢が情熱をかけ一つのアニメ作品を作る。僕はそこに命を吹き込まないといけない」と襟を正して学ぶ日々が続く。
○…声優業は「厳しく、答えがない」。だからこそ「一生分の魅力が詰まっている」と目を輝かせる。現在は「芝居を原点から学びたい」と桜美林大学芸術文化学群に通い学生と声優の二足のわらじを履く。視野を広げ人間力を磨くため他学群の授業を受け、余暇は芸術鑑賞。経験すべてを「仕事に繋げたい」と意欲に燃える。最近は「相手との”生”のぶつかりから生まれる予想外の展開に楽しみを感じる」と舞台にも魅力を見出す。「『この役はこの人にしかできない』といわれるようになりたい」ときっぱり。
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