相模原市立博物館レポvol.7 宇宙と繋がる写真展 学芸員 中川 真人
今年の七夕は多くの方が星空を見上げたことと思います。7月7日、宇宙飛行士大西拓哉さんを乗せたソユーズ宇宙船は地上を旅立ち、その2日後には国際宇宙ステーションに無事到着して宇宙空間での長期滞在が始まりました。今日も400Km上空から地球を眺めていることと思います。そこから見る地球の姿とはどのように見え、どのような感動を覚えるのでしょうか。
地上にいる私たちは、これから夏本番を迎えようとしていますが、天の川が流れる満天の星を久しく眺めていない方も多いと思います。また、私たちには見えないその先の宇宙には、どのような光景が広がっているのでしょうか。
今年の夏、相模原市立博物館では23日から企画展「宇宙とつながる写真展〜美しく幻想的なその姿〜」を開催しています。その名のとおり、写真を通して宇宙の幻想的な姿や美しい地球の姿を紹介する展示で、JAXAとの共催により企画したものです。国際宇宙ステーションから眺める地球の姿や、JAXAの人工衛星・探査機から撮影された宇宙の画像は、天文学的な情報だけでなく、幻想的な宇宙や美しい地球の姿を写しこんでいます。また、月明かりなどの僅かな光源をもとに、地上の風景と星空を一緒に写しこんだ「星景(せいけい)写真」は、今日では日常的に見ることができなくなってきている満天の星、太古の人々も眺めていたであろう、星空本来の神秘的な原風景を私たちに見せてくれます。
企画展では、地球から見た宇宙、宇宙から見た地球、そして宇宙から見た宇宙の姿の紹介を通じて、宇宙とのつながりを感じていただくとともに、宇宙に対する関心を寄せていただけたら幸いです。なお、開催期間中、夏休みイベントとして、8月14日(日)にはクイズラリーを行います。全問回答者には、オリジナル宇宙グッズをプレゼントします。
■相模原市立博物館【電話】042・750・8030
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