ダウン症による心身の発達障害を持つ、県立相模原中央支援学校高等部知的障害教育部門2年の浜口純(まこと)さん(17)が、昨年11月に開催された「相模原地区剣道段位審査会」で初段審査に合格した。浜口さんは両親らとともに2月23日、野村謙一教育長を訪問し喜びを報告。ダウン症の人の審査合格は、市剣道連盟で初めて。
保育園で剣道に触れたことをきっかけに興味を持ち、小学1年生から稽古を始めた浜口さん。小山剣道に所属し、向陽小学校で週2回、練習に励んでいる。道場ではリーダーを務め、稽古前の雑巾がけや終始の挨拶などの号令を担当。厳しい指導に涙を流すこともあるが、どんなに辛いときも面をはずさず、乗り越えてきたという。今では父・浩行さんも剣道を始め、良きライバルとして切磋琢磨している。
賞状を手に、初段審査の合格を報告した浜口さん。その堂々とした振る舞いに野村教育長は、「初段の風格がありますね。素晴らしいです」と称賛。小山支部の佐々木英典支部長が、「稽古は数えるほどしか休んだことがない。熱心さだけは誰にも負けないな」と投げかけると、浜口さんは「はい」ときっぱり。「次は2段をめざしたい」と力強く宣言した。
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