1942年創立の歴史を持つ区内のそろばん教室「秀峰学園」を訪れると、黙々とそろばんに打ち込む多くの子どもたちの姿が見られた。ITの現代に合っても、そろばんは「数字に強くなる」「脳を鍛える」などの観点から再び注目されているという。
同学園では9月に開催された全神奈川珠算選手権大会で2人の県チャンピオンを輩出。英語読み上げ算中学高校一般の部で優勝した荒木孝仁君(上溝中1年)がそのうちの一人。昨年は、実力を発揮できず悔しい思いをした荒木君。今大会では「集中」をテーマに掲げ見事リベンジを果たした。全国の強豪が集う12月のクリスマスカップも、「優勝を狙います」と前を見つめる。
4年生以下の部で優勝したのが平川瑞貴君(清新小4年)。小学1年より習い始め、めきめきと力をつけた。平川君は「計算があったとき、気持ちが良い」とそろばんの魅力を笑顔で答える。市のそろばん競技大会では、「全種目での優勝」が目標だ。「いつか全国大会でも活躍したい」。2人とも更なる高みをめざし、努力を続ける。