“100日連続マラソン”完走、トミーこと 渡辺富夫さん 南区新磯野在住 66歳
走りに走って”トンデモ記録”
○…なんと42・195Kmを100日連続走った。「『継続は力なり』という言葉は好きです」とサラリ。およそ30年ほど前に「趣味の山登りのために」と、始めた簡単なジョギング。いつの間にかのめり込み、85年にはフルマラソンを走るまでに。そしてついに100日連続…。安堵感を噛み締めつつ、1月9日、仲間に見守られ、大きな記録を達成した。
○…千葉の南の山間部、現在の鴨川市が生まれ。相模原は29歳のときから。新宿まで、小田急線の満員電車に揺られるサラリーマン生活。仕事をしていた当時でも、朝30分ほど近所を走っていた。ランニングできない日はいつも、つり革につかまり”爪先立ち”で1時間ほどのプチトレーニング。「20年前に買ったスーツが今でも着られるんです」。20代の時よりも、今の方が痩せているそうだ。
○…共通の趣味”山”で、出会った奥さんとは、今年で結婚40年目。マラソンを本格的に始めたのも元々、誘われて、見学したジョギングクラブがきっかけ。「片方がマラソンにのめり込んで、離婚する夫婦はけっこういるんですよ(笑)」。しかし、同じ趣味があったおかげか、家族との時間は自然と増えた。今回の100日連走には、毎日弁当を用意してくれ、伴走者としても貢献。何かと口を付いて出る「妻に…」と言う言葉から、愛情が伝わってくる。
○…「10月の後半は辛かったね」。けれども、この挑戦の企画者や賛同者、達成を証明してくれるために共に走る仲間を考えると、止めるわけにはいかない。積み重ねていくことの意味を信じ続けた。「世界記録だろうから、ギネスブックに申請を出そう!」と、周囲は盛り上がる。「それには、何十万とお金がかかるという話もあって…」。”これだけのマラソンをこなした”、そんな胸の中に光る勲章があれば満足のようだ。それに、「大金がかかるのは妻が承知してくれませんよ」。
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