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「新しいエネルギー政策をすすめる会」代表 長谷川 久美子さん 南区相模大野在住 50歳

公開:2011年6月30日

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長谷川 久美子さん

不条理なき”次世代の未来”を

 ○…20歳で訪れた、原爆資料館は衝撃的だった。義母は、ヒロシマの犠牲者だった。「はっきりと違うものだって、生理的に思えないんですよ」。人間のコントロールにあまるものならば、発電のためといえど、原子力の平和利用など考えられない。”柏崎”のこともある。海水浴によく行った、故郷の思い出の風景は、「何もかも変わってしまった」。リンクし合い、強くなっていく”脱原発”への思い。県議だったとしても、やっていたことだ。今度は市民団体の代表として行政にアクションを起こして行く。

 ○…新潟県南魚沼生まれ。家父長制が強く残る土地、「女だから」と高校に行かない女性も多かった。小6の時に、村に赴任してきた先生の影響は大きかった。”人と違うことを恐れるな”―。閉塞感を感じていた少女に、世界を変えられる希望を与えた。なぜか、卒業文集にはこう書いた。「政治を志したい」。知人に誘われ、25歳で相模原市議に最年少当選を果たした。

 ○…もうすぐ3ヶ月が経つ。現在は商店街の事務員を務める。「私は止められなかったですから」。市議時代に反対した西側再開発が進行するのを横目に、個店と大型商業施設の共存を考えるのが今の仕事だ。自宅マンションの一角での庭いじりが楽しみ。ズッキーニ、なす…。実のなるものを植える。「食べるのが好きなんです」。食べ歩きができる”グルメな大野”が好きだ。

 ○…「女性軽視」「水俣病」「沖縄」…。関心を持ち続けて来たこれらの問題も、大きな利益の名の下、理不尽な代償を押しつけられる不条理は原発と同じ。「おかしいという気持ちは、誰でもあるはず。人より少し、強く持っていただけです」。だから政治家をしていた。「私はもういいんです。これから生きていく人が、生きていきやすい社会を残したいじゃないですか」。それが大人の責任だと思っている。肩書きは確かに変わった。でも、まだやりかけのことがたくさんある。
 

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