市南区役所(南区相模大野)が設置母体となり、区内の大学高校”全校”が参画する「市南区自転車対策学校連絡会」がこのほど、発足した。これは各校の職員が定期的に集い、学校毎の自転車事故についてなどの情報交換をする場。ここでのやり取りを各学校側が事故防止の活動に活かし、学生・生徒の交通安全への意識を高めるのがねらいだ。
「南区は本当に自転車事故が多いんです」。相模原南警察署(古淵)は長年、”南区の自転車社会”に頭を悩ませてきた。例えば、相模大野駅周辺にある市営駐輪場の利用台数は7492台。市内他区の中心駅であるJR相模原駅(中央区)の3744台、JR橋本駅(緑区)の6141台と比較しても、南区では自転車利用者が多いことがわかる。
また、今年1月〜9月の自転車関係事故件数は329件。全事故件数に対する割合は約35%と、県下54署の中でも6位と上位に位置している。「これまでは『やりませんか』と、一方的に交通安全教室や呼びかけの実施を学校に持ちかけてきただけだった」。学校主導での活動は、ほとんど見られなかったという。
「大人より同世代で」
一方、「近隣からの苦情が多い」と、学校側でも悩みを抱えていた。危険な自転車の走行、交通ルールを守らないマナーの悪さ、二人乗り…。住民からの声も受け、自主的に対策を講じる大学・高校が増えてきた。「交通安全の呼びかけにしても、警察官や市職員などの大人に言われるよりも、同世代の人に呼びかけられたほうが、訴求力があるはず」(=写真)と、区ではこうした流れに期待を寄せる。
この連絡会には行政、3大学8高校のほかに南署や関係団体が名を連ねる。警察では、「自主的に活動したい学校には、制服や着ぐるみなど必要なものを提供していきたい」としている。
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